すこし早いですが、来週アタマに店頭にならぶ345巻を。

翻訳も私。なんか久しぶりにろーだんらしいタイトルですよ〜。なんちゃって、これは原タイトルの直訳。
いきなりですが、タイトルがらみでひとつ、内輪ネタを。
メインタイトルは通常、前後編のどちらかを採用するわけですが(第1巻『大宇宙を継ぐ者』だけが例外)、メインにならなかったほうのタイトルは、いつもは原タイトルをまんま訳したものになるのです。ところが、今回はメインじゃないほうが、原タイトル「ミュータントの放浪」ではなく、「背信のスペシャリスト」と改題されています。これはたぶん、かなりめずらしいケースかも。
今回、なぜそうなったかは知りませんが、改題するにはなにか理由があるんでしょう。というような話を、あとがきで書いております。はい。このあとがきは、担当者の性格全開かも。つまり私ですが。(^^)
ストーリーは……舞台が銀河系にもどって、ワーベ1000とレティクロンをめぐる複雑なお話。
それで、編集部より。校了作業の過程でミスがあって、誤植が2カ所発生したとのことです。申しわけありません。_(._.)_
あした発売予定の343巻。
年末にとどいてたんだけど、そーいうわけでご紹介は例によって発売ぎりぎりになってしまった。orz

翻訳は嶋田洋一さん。まったくの偶然なんだけど、嶋田さんの担当巻では、なぜか殲滅スーツとか例の人形使いとか、そっちのエピソードがまわってくる。今回も表題の「鋼球帝国」はシェーデレーアがらみのお話。
それから、オビにも書いてありますが、シリーズ史上初というか、ハヤカワ文庫初だと思うんだけど、「新年謝恩企画」というのがあります!!! やーびっくり。
依光先生の挿画を特製パネルにして! 直筆サイン入りで10名様にプレゼントだって!
いいなー。私もほしいけど、応募しても、たぶん足切りされちゃうんだろうなあ。わかんないけど。とりあえず、応募してみようか。ヽ( ´-`)ノ
ということで、買ってくださいまし。
ついで、というわけじゃないけれど、私の伝説の1冊はこれ!

タイトルは『魔人ドラキュラ』。1956年10月10日発行、東京創元社刊。「世界大ロマン全集」の第3巻。ブラム・ストーカー著、平井呈一訳、松野一夫箱絵。その初版、箱つき。
たしか、完訳ではなかったが(70年ごろ出た創元文庫版が、初の完訳だったと記憶している)、なんといっても、日本ではじめて紹介されたホラー小説だもんね。たぶん。やっぱり30数年前、中央沿線の……たしか武蔵境にあった古本屋で発見して、50円か70円で買ったと思う。
初版で、栞までついてるけど、もとは「チコ文庫」という貸本屋のものだったらしく、ハンコが2カ所、押してある。だから安かったんだろうが、いまとなっては、こっちのほうが風格があっていい感じ。しかも、なかは信じられないくらい、状態がいい。
もちろん、これ以前にジュヴナイル版のドラキュラなんかはたくさん読んでたし、高校時代からハマープロ映画は大好きだったわけで、これが「最初」じゃない。でも、ホラーの「原点」はこの本だと思うわけですよ。
ま、それだけですが。マイレジェンドです。
そういうわけで、買って、読んだ。
リチャード・マシスン著 尾之上浩司訳
ハヤカワ文庫NV どういうわけかというと、12月6日付で
「アイ・アム・レジェンド」というエントリを書いたところ、新訳版を翻訳された尾之上浩司さんご本人からコメントをいただき、とくに最後の1行について、ご教示があったのです。
それで、これは読んでみないとと思い、注文する本がたまるのを待って、amazonに発注したというしだい。
で、読みました。気になっていた最後の1行から。でも、正直いって、最初はピンとこなかったため、最初から読んでいって、もう一度、最後の1行に。
そうか。満足感だったんだ。
目からウロコでありましたよ。
旧訳の「どんでん返し」ではなく、したがって「オチ」でもなかった。
この終わり方なら納得です。軽々にはいえませんが、光瀬さんもご存命なら、納得したのではないかと思います。
最初にこれを読んだのは30数年前。そのとき喉に刺さった「小骨」が、ようやくとれた感じですよ。なんだかすこし感動。30数年かかったということが。
でも、驚きはこれから。
そのあと、あらためて解説を読んでみたところ、思わず息をのみますた。上記エントリで思いつくままに書いたことが、整然と紹介・解説されているので。尾之上さんご自身も、高校のころ読まれて以来、ずっとそう考えておられたというお話をはじめとして。
なんと、『ナイト・オブ・リビングデッド』に関する言及までありましたから。へえ。そう考えていたのは、自分だけじゃなかったんだ。
こういう、ある小説に対する体験や記憶の共有というのは、SF者にはときどきあるんだけど、今回はタイムリーだっただけに、一種の運命みたいなものを感じてしまった。
「そうか。だからオレはいまこの仕事をやってるのか」という、再認識というか。
ほんとに驚きでした。お教えいただき、ありがとうございました >尾之上様。
あさって月曜日に配本予定の342巻。
翻訳は渡辺広佐さん。
表題にもなっている前半「レムールの女」(エーヴェルス)は久々に泣かせる話。
例によって、過去の記述とくらべると、すこしアレな展開はあるものの、そういうのを超越しちゃうのがエーヴェルスの筆力だと思うのですよ。いつかもあとがきで書いたように。不死者の嘆きというのは、いつもシリーズの大きなテーマなのかもしれません。はい。
それで、前回から恒星五角形転送機が登場してますが、恒星転送機ネットワークはアンドロメダ大戦のとき、ハイパーインメストロンで潰滅したはずという点について。
これはたぶん、ゲルックスヴィラは当時、すでにネットワークから脱落していたため、破壊をまぬがれたんじゃないかと、そう解釈しますた。(´・ω・`)
なぜアンドロメダんなかに、もう一丁あったのかという点については、きっと予備なんでしょう。
じつは、これからも、新しい恒星転送機がいろいろ出てくるようなので、そのつど解釈が変わるかもしれませんが。
あしたか、または来週月曜日配本の341巻。
翻訳は新人の若松宣子さん。
舞台はいったん銀河系にもどって、アトランが新旗艦《インペラトールVII》でアンドロメダ方面に出撃。宇宙駅ミッドウェイ・ステーションに向かったが……というお話。
なお、今回は編集部の手違いにより、表記に1点、不統一が発生しました。《インペラトールVII》搭載のスペース=ジェットの名称がI=SP7になっていますが、これはI=SJのあやまりで、次巻以降はSJに統一しています。申しわけありません。
一部の人にはいまさらでしょうが、今回はじめて知ったんで。
ITMの
「特撮雑誌「宇宙船」がホビージャパンから復刊」という記事。内容もそのまんま。来年4月の復刊をめざすとのこと。この記事には載ってないけど、すでに8月の時点で、商標を取得していたそうで、ワンフェスでそれらしい告知もあったらしい。
ぜんぜん知らなかった。そういや、8月っていうと、ワールドコンで浮き足だってたからね〜。ヽ( ´-`)ノ
来年4月新創刊というと、総力特集は『ハニー THE LIVE』でしょうか。だったら買うでしょう。つか、よほどのことがないかぎり、創刊号はとりあえず買いますが。
【関連記事】
朝日ソノラマ解散(2007.6.23)
『宇宙船』のころ(2006.4.19)
バラージ幻想(2005.7.8)
あしたあたり配本の340巻。

翻訳も私。このあいだ、ある方に聞かれたんですが、私は基本的に編集が主任務。でも、シリーズとして統一感を出すため、毎回の翻訳にもかかわるというスタンスで、だから統括編集者とか、統括翻訳者とか、そういうくくりになってるわけです。
さて、それで、この表紙を見てピンとくる方もいるかもしれませんが、当面はシリーズ最後の大物レギュラーとなる"あの男"が、ついに本編初登場になりました。しかも、じつにさりげない登場のしかたで。これ自体がかなりの驚き。
さらに、その正体を銀河じゅうの人間が知っているというのもなんというか。やー、すごい設定でありますよ。これは。ということで、お楽しみに。
きょう発売? の339巻。
翻訳は林啓子さん。
見た瞬間、愕然としたのは、タイトルの西暦がアラビア数字だったこと。タイトルは編集部がつけるわけじゃないけど(こちらが出すのは「タイトル案」だけ)、こうなるともう整合性もなにもないっす。
今回からメールストローム内部の探検がはじまるのだけど、いきなり「ゼウス」があらわれちゃって、ほとんど「ゼウス祭り」になります。
さとうゆみさんの著書『風のしま The Windy Island』が、きのうビーケーワンからようやくとどいた。
STUDIO CELLO刊 1575円 文庫サイズかと思っていたら、四六判ソフトカバーだった。540枚というと、現代の日本の小説としては、かなり長いほう。つまり、大冊です。
500枚書くと、最初にうかがったのは、たしか最初の100枚をあげた2月アタマくらいだった。てっきりイルカ関係のエッセイだとばかり思っていたんで、その枚数に驚いていたら、4月に小説だと知らされ、またびっくり。
これはもう私の守備範囲なんで、以後は関係ないのにはらはらどきどき、よけいな口出しまでしてましたが、こうやって本になると、やっぱり感慨深いっす。
きょうとあしたは訳者校があるので、読むのは金土曜日、電車のなかになりそうかな。
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