東洋亭パーツ館新本店

よがらし日々迷走記

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言葉二題


 天気がいいのに仕事しなくちゃならないんで、現実逃避モードでたわ言をふたつ。

 その1。

 NHK『おひさま』はとても気に入っている。満島エリーさんが出てるから、はじめから見る気まんまんだったけど、脚本・演出がかゆいところに手がとどく感じで。

 たとえば、平泉成が家につっこんでいくとき、土足じゃないんで、「あれま、礼儀正しいんだ」と思ったら、次の瞬間、その靴をわざわざそろえたり、とかね。

 あと、真央が次兄を蹴飛ばすシーンがあったでしょ。あれも完全に茜を意識してて、蹴るぞと思った瞬間に蹴ったり@『キッズウォー』。

 それで、火曜日だったか、満島さんが家出の決意表明をしたところ。 「きょうは私の誕生日なんだ」というセリフがあって、これが非常にいい印象だった。

 わしらが子供のころは、まだ誕生日って、それほど特別な日じゃなかったんだよね。いや、小学校では誕生会をするっていうのもいたような気もするから、そのへん、昭和40年くらいが過渡期だったのかな?

 とにかく、戦前は数え年が一般的だったから、ふだんは親友でも誕生日の話をする可能性はごく低かったわけです。

 それを、説明もなくいきなり書いた脚本の人、偉い! いまの人間の感覚だと、けっこう違和感があると思うんだけど、それをあえて書いたところに好感がもてます。しっかりした知識があるってことだしね。

 その2。

 ネットでなんかを探しているうち、おかしな「定説」が流布しているのを見つけた。

「される身に なってよいしょは 丁寧に」という川柳(か狂歌かはわかんないけど)がある。これの作者が、ネットでは高田文男になってるのね。

 これはとんでもない間違い。まったくの嘘。

される身に なってよいしょは 丁寧に

 これは古今亭志ん駒師匠が若かりしころ、そうね、「よいしょの志ん駒」と呼ばれていたころつくった名文句なのであった。

 もう40年以上昔。TBSラジオの中継で、志ん駒師匠がうちのすぐ向かい、府中市役所にやってきて、そこにあった当時でも珍しくなっていたシリンダー型ポスト(現在は府中本町駅改札前に移設)を「よいしょ」するっていう企画をやったんですよ。

 それをわきのほうで見てて、「志ん駒って人はすごいなあ」と、子供心に思って、そのあと一時期、この「される身に」を座右の銘にしてたんだよね。(´・ω・`)

 というわけで、元祖は志ん駒師匠なのだった。

 もっとも、これはあとから知ったわけだけど、志ん駒や月の家円鏡(現・橘家圓蔵)など、当時ラジオで活躍していた噺家のブレーンには、半村良さんがいたそうで(放送作家として)、実際につくったのは半村さんである可能性もあるとのこと。

 それでも、最初に使ったのが志ん駒だという事実に、変わりはないのです。

 問題は、もっと前から存在していた可能性もあるってことだけど、これについては資料がありませんでした。半村さんのことだから、江戸時代の資料からひっぱってきたとしても、不思議はないけどね。
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