東洋亭パーツ館新本店

よがらし日々迷走記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

凋落


 というか、無残というか。

「フランスの誇り」とも呼ばれた空母クレマンソーが、老残の姿をさらしている。AFPBBの「アスベスト汚染の仏退役空母クレマンソー、解体のため英国に到着」という記事。写真もそこからの転載。

clem.jpg

 クレマンソーといえば、ジェット機時代にはいってから、アメリカ以外で建造された最初の空母。というか、アメリカ以外で建造された正規空母は、これの2番艦フォッシュと、2隻の後継艦シャルル・ド・ゴール、最近ようやく動きだしたらしいロシアのアドミラル・クズネツォフしかない。

 竣工当時のフランスでは、本当に誇りだったようで、この空母を「主人公」 にした国威発揚映画『頭上の脅威』もつくっちゃった。空母が舞台の映画は、1950年代にアメリカで数本つくられてるが、「主人公」になったのはこの映画と『ファイナル・カウントダウン(ひとずつを ひとるずつ ころす!)』くらいしか思いつかない。

 もちろん、この映画は小学生時代に見ていて(いちおうSFという触れこみだったし)、だからこそ「クレマンソーはかっこいいぞ!」という情報が刷りこまれているわけ。

 そのイメージがあるだけに、この姿は無残ですよ。

 97年の退役後、記念艦としてのひきとり先がなかったようで、スペインの業者に売られて解体処分にされることになったんだけど、これがケチのつきはじめ。

 艦内に大量のアスベストが残留しているからだそうだけど……こうなる前に、なんとかできなかったのかねえ >フランス。

 非常に残念であります。

 それと……この一連の記事を読んでるうちに、ひっかかったのがこれ。「エイブルUKは声明で、同戦艦の到着が」と書いてある。この記事になると、見出しで「仏戦艦クレマンソー、インド洋廃棄案撤回」と明記しちゃってるよ。

 なぜ空母が「戦艦」なんだろ? なにをどう間違えると、こういう訳になるのか?

 元記事を探しだしたら……きゃ、AFPはフランス語だ。ぜんぜんわかんにゃい。orz

 英語のWarshipとか、ドイツ語のKriegsschiffに相当する単語を、思いっきり誤訳したんだと思うけど、なんでデスクがチェックしないんだ? う~ん。

 でも、空母と戦艦の区別がつかない人間もいるんだよね。たぶん。愕然としますが。
スポンサーサイト

コメント

さわ まもる 様。はじめまして。5年前のエントリーにコメントがつくとは思いませんでした。(^^)

また、貴重なお話をありがとうございます。ですが、私も文筆業者のはしくれなので、間違った表現は、それが社会的に認識されるとしても、気がついたら指摘・訂正または糾弾しなければなりません。

卑近な例でいうと、ら抜き言葉は、いまもメディアではつねに訂正していますよね。そういうことです。

また、素人相手なら指摘でいいですが、相手がプロであれば、これは糾弾すべき性質のものだと思います。

  • 2014/06/30(月) 18:08:35 |
  • URL |
  • よが #-
  • [ 編集 ]

何年も前の記事にレスつけて良いかどうかと思いましたが・・・
その日本語で言う「戦艦」は現代日本用語として戦闘用軍艦を総称して戦艦というようになっているそうです。間尺に合いませんが、装輪装甲車も兵員輸送車も装甲兵車も自走砲もみんな「戦車」と呼んでしまうのと同じみたいですね。おなじ傾向は戦闘機にも起きています。
せっかくいろいろな言葉があるのにもったいないです。

  • 2014/06/30(月) 17:43:01 |
  • URL |
  • さわ まもる #nLnvUwLc
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://toyotei.blog65.fc2.com/tb.php/1493-64838df4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad