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よがらし日々迷走記

『ダークナイト』


 書くのは気が重いなあ。

 いえね、前作『バットマン・ビギンズ』にまさるともおとらない出来ですよ。映像も脚本も演出も、一片のゆるみもない。

 だけど、その「ゆるみのなさ」がいいのかどうか。重厚で、ハードで、救いのないダークヒーロー。これはこれでいいんだけど……

 前作『ビギンズ』のときのレビューはこちら。「最高級バットマン」というエントリ。

 こっちには、「ゆるみ」があったのですよ。だいたい、敵が「ソドムとゴモラを滅ぼした」暗黒の騎士団みたいな組織だったし(考えたら、あれもダークナイトだわねえ)。最強兵器は空中酸素固定装置だったし(違)。

 それが、救いのない世界での、つきぬけた明るさになってたわけです。

 ところが、今回はそれがない。バットマンの存在自体がジョーカーを出現させてるし、そのジョーカーの犯罪はぜんぶ実現可能(たぶん)だし。唯一の息ぬきが、スカイフックをふくめた香港遠征と、小包おとどけシーンだけというと、これはつらい。

 まあ、SFではこーいう徹底して救いのない作品も、これまでにあったわけだけど。でも、これをこーいうかたちで見せられるとねえ。スーパーリアルなのが、かえって仇というか。

 せめて、あのフェリーのシーンくらいで終わってたらよかったんだろうけど。

 実際、トゥーフェイスの話は次でやるのかと思ってたですよ。たしか、原作では、完全に復顔してからが決戦だったと記憶していたので。

 とにかく。救いがない。だから、カタルシスもない。

 これがつらかったね。ほんとにすごい作品なんだけど、それだけに。

 次はとーぜん、「リターン・オブ・ダークナイト」になると思うんで、せいぜいミュータント軍団とはなばなしい戦いでもくりひろげていただきたい。とにかく、もうすこしカタルシスがほしいっす。おばかロビンとか、出てきてもいいからさ。

 ついで。

 見てるあいだは、あのバット・ポッドはいただけないと思ってたんだが、もしかしてあれだけが荒唐無稽だった? あれが息ぬきアイテムだったんだろうか?

 う~ん、そうは思えないけどなあ。ちょっとツボをはずしてる気がする。
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