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よがらし日々迷走記

一転、8個で決着


 8月17日の「惑星増殖に反対!」で既報のIAUが、いまプラハで総会をやってるわけだけど、どうやら12個案は非難囂々で却下されたらしい。逆に惑星は冥王星をのぞく8つに確定で決着することになりそう。

 いまのところ、読売の速報「太陽系惑星「8個案」で調整…国際天文学連合総会」くらいしかニュースになってないけど、共同通信が伝えている。

 カイパーベルト天体2003UB313を惑星にしたいため、セレスとカロンをまきこんだこの騒ぎは、ひと言でホンネをいうと「アメリカ人が発見した惑星を増やしたい」という、それだけの意味しかなかった。もちろん、ニュースでは、そうは書かないと思うけど。

 これまで、アメリカ人が発見した惑星は、冥王星だけだったわけ。ところが、1970年代になると、冥王星は惑星の基準を満たしていない「カイパーベルト天体」だってことがわかってきちゃった。

 このままでは、いつか「惑星の発見者」から、アメリカ人がいなくなる。それで打った大博打が今回の提案だったんだけど、やっぱり反感を買いまくったらしい。かえって、冥王星が惑星からはずされ、アメリカ人の発見者はゼロになるという結果に終わった。

 作戦どおりにいけば、5年後くらいには、全惑星の過半数の発見者が、アメリカ人になるところだったんだけど、そーいう意図がミエミエだもんね。

 いわゆるひとつの、みごとな虻蜂とらずってやつです。(^^;

 アメリカが黙ってれば、これも以前に紹介したように、「歴史的経緯を考慮して」冥王星だけは惑星にのこりそうだったのにね。欲かいちゃいけませんってお話で。

 ちなみに、セレス、カロンをふくむ大型天体は、べつの名称で惑星とはべつの分類になるそうだ。門外漢の私も「惑星増殖に反対!」でそう指摘したくらいだから、これがいちばんいい流れなんだろう。

 ただ、SF者としていうと、冥王星はいろんな小説の舞台になっているはずなんで、これは「歴史的経緯」を考慮して、のこしてほしかったけどね。ま、ろーだんではもう冥王星はなくなってるから、関係ないですけど。(^^ゞ

 今後の注目は、アメリカがこの決定をうけいれるかどうかだな。なんせ、冥王星には愛着があるみたいだから。理由、アメリカ人が発見した、唯一の惑星だから。

 どこまでいってもこれだけで、この騒ぎに天文学的理由は、じつは最初からなかったのですよ。(--;
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コメント

> 仮に冥王星が惑星から降格されることになれば、アメリカ国内では(当初)新定義を認めないといった事態も

議場は大混乱だったようですから、そうなっても不思議はないかもしれませんね。
知らなかったんですが、ミッキーマウスのペットの犬はプルートという名前で、これも冥王星からとってるとか(なんでネズミが犬を飼ってるのか、わかりませんが)。
アメリカ人にとっては、それだけ愛着があるんでしょう。

ただ、先のブラウンの例もそうですが、天文学の現場は冷静というか、当然の結果とうけとめるんじゃないでしょうか?

  • 2006/08/24(木) 13:41:39 |
  • URL |
  • よが #wgr2JCYw
  • [ 編集 ]

もしこのまま続けば

 仮に冥王星が惑星から降格されることになれば、アメリカ国内では(当初)新定義を認めないといった事態も……というのは考えすぎでしょうか。
 一方アメリカ人が前向きに考えれば、冥王星以遠の“惑星”探索にさらに精力的に取り組み、新発見が相次ぐ……ということも考えられるのではないでしょうか。個人的には後者を望みます。

  • 2006/08/24(木) 12:53:58 |
  • URL |
  • 上山なつき #-
  • [ 編集 ]

ブラウンは

セドナの発見者でもあるわけですが、その時点(2004年)から一貫して、カイパーベルト天体、オールト雲天体は惑星ではないと主張しています。
たとえば、こことか。

http://kotonoha.main.jp/2004/03/16sedna-2003VB12.html

にもかかわらず(天文学的におかしいとわかっているにもかかわらず)、こういう提案が出てくるのは、やっぱりアメリカ人のゆがんだナショナリズムのせいなんでしょうね。と、私は思います。

ただ、個人的には、SF者として、冥王星は「歴史的経緯」を考慮して、惑星にとどめてもらいたいと思いますけど。無理でしょうけど。(^^;

  • 2006/08/24(木) 08:43:13 |
  • URL |
  • よが #wgr2JCYw
  • [ 編集 ]

冥王星は本物の惑星か?

 ご存じかも知れませんが、この問題に関して、“第十惑星”発見者マイケル・ブラウン教授の見解が紹介されておりました。
“2003 UB313発見者、惑星の新定義に異議「第十惑星にならなくてもいい」”
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/08/22micheal_brown/index-j.shtml

「科学は自らの過ちを直すことができる」ということを、教科書で子供達に伝えられる結果になると良いな、と希望します。

  • 2006/08/23(水) 20:32:01 |
  • URL |
  • 上山なつき #tAyQPkAA
  • [ 編集 ]

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